瀬戸内クラフトの会社情報のページです。

会社情報

イメージ

ごあいさつ/プロフィールご紹介

イメージ

岡山県立東岡山工業高等学校機械科を卒業後、大手電器メーカーの原動設備を管理する会社に就職。3年後、オムロン岡山で金型に出会う。松下電器産業本社の金型工場で金型の基礎を叩きこまれる。2001年の早期退職制度をきっかけに将来を危惧し、従来の念願であった独立を果たし、レーザー溶接機の力を借りて溶接業に励む。

私が金型に興味を持ったのは小さい頃から模型やプラモデル、ラジコンが好きだったからです。小学校の時に漫画で金型や、金型を作る機械が有ることを知りました。
必然的に将来はモノづくりをしながら生活したいと思い、工業高校へ進学し機械系の初歩を習いました。

大きな転機になったのは松下電器産業(現パナソニック)の金型工場での長期実習でした。ここで仕上げ加工の基礎であるヤスリがけを叩き込まれました。

地元の工場に戻った後も自主鍛錬を重ね、国家技能検定の仕上げ加工1級3種類を取得。
社内の技能競技大会にも参加し、全社大会で他事業部の技能五輪出場経験者を抑えて金賞を獲得出来たのは今でも良い思い出です。

その後も社内で業務に励みながら機械加工系の技能検定も取得。
金型のメンテナンスをしながら、肉盛補修と言うメンテナンスの方法が有ることを知り、
これを身につければ独立できるのでは?と密かに野心に火がついていました。

2000年を前に会社の舵取りが大きく変わり始め、将来の展望が少しずつ薄れていく中で、2001年の早期退職制度の開始と同時に会社生活に見切りをつけ、退職しました。

そのまま独立をして、と思っていましたが金型の補修溶接以外の溶接の事は高校の時に経験したことしか無く、他溶接の基本の習得をしなければと思い、ポリテクセンターでアーク溶接、ガス溶接、半自動溶接等を学びました。

そして精密アルゴン溶接と言う溶接方法で肉盛補修業としての第一歩を歩み始めましたが、ちょうどその頃からレーザー溶接機での微細な肉盛補修方法がドイツから日本国内に浸透し始めていました。
その精度の高さに驚愕し「これからの金型補修溶接はレーザーだ!」と確信して、借金をしドイツ製のレーザー溶接機を導入しました。

仕事が本格的に起動に乗るまで約半年掛かりましたが、その後はとりあえず順調に進むように思えました。
しかし、レーザー溶接の品質の良さが広まるにつれて、お客様からの要求はだんだんと厳しく、広くなっていきます。
レーザー溶接機はある程度デジタル化された部分が有りますので、溶接作業者の腕だけではカバーできない事が有るんです。
「もっと小さく溶接できないか?」「もっとたくさん早く溶接出来ないか?」「アルミニウムやベリリウム銅をたくさん早く溶接できないか?」

お客様からの要求に、最初に導入した溶接機ではお応え出来ない事が出始め、3年後にトルンプ社のレーザー溶接機を導入するに至りました。それと同時に法人化してお客様への信用UPにも努めました。この溶接機の導入は本当に良かったと思っています。今までの溶接機とは安心感が違いますね。

そうこうしているうちにレーザー溶接による肉盛補修というのは金型業界や機械加工業界に浸透して行きまして、同業者も出始めて来ます。
他社との違いを明確にする為に、たくさんの溶接サンプルや肉盛によるオブジェ製作、シボ見本の製作、国内外の多数の溶接材料のテスト、硬度測定データの測定及び公表に取組みました。

また、更なる溶接時間の短縮の為に自社で治具を制作するなど、他所では苦労するであろう溶接を簡単に出来るように務めています。

今後はレーザー溶接機の新規追加、工場の改築を行い、大物や重量物へのレーザー溶接の取組みをして、「レーザー溶接の肉盛補修なら瀬戸内クラフトへ」、と言われるようにしてゆきたいと思っています。生涯現役でレーザー溶接工として生きて行きたいと思っていますから。

代表取締役横田深